モッセは、ドイツの法律家で、お雇い外国人として日本に招かれました。伊藤博文ら日本から憲法調査に訪れた代表たちに1882年から1883年にかけて師のグナイストと共に講義を行いました。1886年(明治19年)に訪日し、憲法制定や地方制度の創設に貢献して、多大な影響を与えました。モッセは「明治憲法の父」と呼ばれています。伊東巳代治はモッセの講義を『莫設氏講義筆記』として発表しました。モッセは日本を気に入り、回想記に「すばらしい日本を忘れることはない」と記しています。1890年の帰国後はケーニヒスベルク高等裁判所判事、ベルリン大学法学部教授などを歴任しました。
ざっくり用語解説
モッセ
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