縄文時代などでも日本において火葬された形跡・痕跡は認められますが、弥生時代の遺跡である吉野ケ里遺跡や古墳時代の古墳などから発掘される遺骨を見るに古代日本では長らく、土葬が主流であったようです。
文献記録上、日本で最初に火葬された人物は仏教僧の道昭(元興寺の開祖)で、700年に火葬されたことが『続日本紀』に記述されています。また、同じく『続日本紀』によると、最初に火葬された天皇は702年に崩御し、殯(もがり)の儀礼の後、703年に火葬された持統天皇とされています。
このため、日本において火葬が一般的になるのは、8世紀以降、仏教文化とともに始まったと考えられています。