1902年に締結された日英同盟ですが、その時点では日英がそれぞれ第三国と戦争となった場合は他の一方は中立を守るという防御同盟でした。そのため、日露戦争ではイギリスは中立を守りつつ、日本を側面サポートしてくれましたが、日本が単独でロシアと戦う必要がありました。その日露戦争の終わる直前の1905年8月に日英同盟は改定されました。この改訂内容を第2次日英同盟協約といいます。第2次では、同盟の適用地域が東アジアおよびインドと拡大されてインドにおけるイギリスの、朝鮮(大韓帝国)における日本の優越権をそれぞれ認め、また同盟義務も第三国から攻撃された場合は相互に軍事的援助の義務を負うという本格的な軍事同盟に深化しました。