参勤交代制(さんきんこうたいせい)とは、江戸時代において各藩の主である大名を交替で江戸に出仕させる制度です。
大名たちは、1年は江戸に参勤し、次の1年は自分の領地で過ごしました。ちなみに対馬藩や松前藩は遠方なので、参勤は数年に一度などでした。この参勤交代制は、鎌倉時代にみられた御家人の鎌倉への出仕が起源とされています。江戸時代には、将軍に対する大名の服属儀礼として始まりましたが、寛永12年(1635年)に3代将軍・徳川家光によって制度化されました。この制度の導入によって、諸大名は一年おきに江戸と自分の領地を行き来しなければならず、自分の領地から江戸までの旅費だけでなく江戸の滞在費も大名の負担でしたので、各藩に財政的負担を掛けると共に、大名が江戸を離れて国元にいる場合でも正室と世継ぎは江戸に常住しなければなりませんでした。人質ですね。そのため、この参勤交代制によって、諸藩は統制・統御されていました。