鈴木商店(すずきしょうてん)とは、かつて存在した商社です。砂糖貿易商として世界的な拠点網を確立するとともに、財閥(鈴木財閥)の中核として製糖・製粉・製鋼・タバコ・ビールなどの事業を展開。さらに保険・海運・造船などの分野にも進出し、1915年(大正4年)には貿易年商額が15億4,000万円(当時の国家予算は約7億3,500万円)に達し、1917年(大正6年)には当時の日本の国民総生産(GNP)の1割を売り上げる総合商社となりました。しかし、1927年(昭和2年)に昭和金融恐慌のあおりを受け、事業を停止しました。事業精算後、双日、豊年製油(現・J-オイルミルズ)、神戸製鋼所、帝人など鈴木商店の流れを汲む会社が日本の大手産業企業となっています。