近衛声明(このえせいめい)とは、日中戦争中の1938年(昭和13年)に第1次近衛文麿内閣が3回にわたって発表した、対中国政策関連の声明のことです。
第一次近衛声明は、1938年1月16日に出されました。この中で近衛は「国民政府を相手とせず」と述べてことで知られています。
第二次近衛声明は、1938年11月3日に出され、東亜新秩序について触れました。
第三次近衛声明は、1938年12月22日に出され、近衛三原則が示されました。近衛三原則では、中国和平における三つの方針「善隣友好・共同防共(共産主義を防ぐ)・経済提携」が示されました。
第一次では蒋介石を相手としないと示し、その後汪兆銘と日本は連携していく方針を示し、中国側からもこれに呼応する人たちが出てきました。