一国一城令(いっこくいちじょうれい)は、大坂夏の陣が終わり、豊臣家が滅亡したあとの1615年8月に江戸幕府が制定した法令です。諸大名に対し、居城以外のすべての城の破却を命じました。「もう戦争ないんやから、そんなにいっぱい城いらんやろ」ということです。一国といいますが、一つの国に複数の大名がいる場合は、その大名の「領国」ごとに一つの城が認められました。逆に、毛利氏のように周防国と長門国の二つの国に領地を持っている場合でも、一つの城のみ認められました。
だから「一国一条令」というのは、「一大名一城令」という方がより実態に近い表現かもしれませんね(もちろん例外はあります)。