霊廟建築(れいびょうけんちく)とは、一般的に個人や一族の霊を祀るために建てられた建物全般を指す言葉になってしまいます。教科書のここで触れているのは、「権現造の霊廟建築」ということで、日光東照宮などの建築に用いられている様式の権現造を指していますので、権現造について触れます。
権現造(ごんげんづくり)は徳川家康を東照大権現として祀った東照宮に用いられた本殿と拝殿を石の間を間に挟んで連結した神社建築のことです。この権現造は江戸時代の神社建築として流行し、東照宮以外の神社にも多く取り入れられました(権現造の天満宮、八幡宮とか)。