関東軍(かんとうぐん)とは、日本画日露戦争で獲得した遼東半島(旅順・大連などの関東州)の権益を保護するために中国に駐留させた軍隊のことです。万里の長城の最東端である山海関よりも東側ということで関東州と呼ばれ、そこに駐留する軍隊ということでこの名があります。当初は、権益保持の軍隊でしたが、たびたび日本政府、軍中央の統制に反して大陸侵出を独自に進めていき、張作霖爆殺事件や満州事変、ノモンハン事件などを起こしました。その後、日中戦争の拡大、太平洋戦争への戦線拡大により兵力を引き抜かれてゆき、1945年のソ連軍の侵攻によって崩壊しました。