桜田門外の変(さくらだもんがいのへん)は、安政7年3月3日(1860年3月24日)に江戸城桜田門外(現在の東京都千代田区霞が関)で水戸藩からの脱藩者17名と薩摩藩士1名が彦根藩の行列を襲撃、大老・井伊直弼を暗殺した事件です。当時の幕政トップが首を取られたということで、幕府権威に大きな動揺が走りました。もはや幕府は絶対的権威・権力の座から滑り落ちてしまった象徴的な事件です。
ちなみに当日は3月にも関わらず雪が降っており、彦根藩の護衛たちは刀に袋をかけていたため、即座に抜刀できませんでした。泰平慣れしてしまっていたことと、まさか襲われることなんてあるかいという油断が招いたのでしょう。現代に置き換えると、まさに安倍元総理銃殺事件のような衝撃を当時の人々に与えたのでしょうね。