大山崎油座(おおやまざき あぶらざ)は、鎌倉時代前期頃から戦国時代末期にかけて、京都の南西にある大山崎郷一帯を本拠に、荏胡麻から採った油を広範囲に渡って独占販売した特権商人から構成された座のことです。座の構成員は主として離宮八幡宮の神人であり、石清水八幡宮内殿への灯油貢納を本務としました。幕府や朝廷の庇護を受け、原料の仕入れから製油・販売に至るまで独占的な特権を得て、塩や染料・麹など油以外の商品も取り扱っていました。その販売対象地域は畿内を中心に広範囲に及び、筑前国博多筥崎宮の油座や大和国符坂油座などをしのぐ、中世日本最大規模の油座です。