公害病(こうがいびょう)とは、人間の産業活動により排出される有害物質により引き起こされる健康被害のことです。
人体に有害な物質が、水(地下水や河川水)、空気中の浮遊物、ガス、食物などを通じ摂取されることによって、引き起こされます。大気汚染が原因のぜんそく、水質汚濁が原因の有機水銀中毒やカドミウム中毒、大気や川のヒ素汚染による慢性ヒ素中毒などがあげられます。
高度経済成長期における「四大公害病」は以下のとおり。
・水俣病(熊本県水俣湾。有機水銀(メチル水銀)による水質汚染・底質汚染。手足や口のしびれる症状から死亡へ)
・第二水俣病(新潟県阿賀野川流域。有機水銀(メチル水銀)による水質汚染・底質汚染。手足や口のしびれる症状から死亡へ)
・四日市ぜんそく(四日市の工業コンビナート。亜硫酸ガスなどによる大気汚染。気管支炎やぜんそく)
・イタイイタイ病(富山県神通川流域。カドミウムによる水質汚染。手足の骨がもろくなり激しい痛みに襲われる)