原敬暗殺事件は、1921年(大正10年)11月4日、現職の内閣総理大臣である原敬が鉄道省山手線大塚駅職員の中岡艮一によって東京駅乗車口(現在の丸の内南口)で刺殺された件です。平民宰相として大衆の期待を集めましたが、なかなか政治は急激に個人の力量で転換できるものでもなく、大きすぎた期待はやがて失望・不満へと変わってしまいました。原の死後、それまでの政治において大きな影響力をもっていた元老と立憲政友会は、元老の山県有朋もまもなくして病死し、強力な指導者であった原敬を失った立憲政友会もまとまりを欠いて、2年後に分裂しました。
ざっくり用語解説