1964年4月に海外旅行(観光目的)の自由化がされるまでは、外貨の使用に制限が課せられており、自由に海外旅行に出かけることができませんでした。1964年4月以降は、観光目的の場合でも年1回500ドル(当時は1ドル=360円の固定相場制)までの外貨購入が認められて自由に海外旅行へ出かけることが可能となりました。
それ以前は、観光旅行での外貨使用は許可の対象外で、貿易会社の社員や留学生・研究者だけが認められませんでした。1960代に入って日本の外貨準備高も次第に増えていき、1963年4月に業務渡航に限って外貨購入が解禁され、1964年4月に観光目的の海外旅行も自由化されたのでした。