モンゴル帝国の初代皇帝(在位:1206年 - 1227年)。最初の名前はテムジン。大小様々な集団に分かれてお互いに抗争していたモンゴルの遊牧民諸部族を一代で統一すると、「チンギス」と改名し、全モンゴルの「ハン」(君主)となりました。中国・中央アジア・イラン・東ヨーロッパなどを次々に征服し、最終的には当時の世界人口の半数以上を統治するに到る人類史上最大規模の世界帝国であるモンゴル帝国の基盤を築いた人物です。死後その帝国は百数十年を経て解体されましたが、その影響は中央ユーラシアにおいて生き続け、遊牧民の偉大な英雄として賞賛されています。
ちなみに大正時代に、チンギス・ハンは、源義経が実は死んでいなくて、奥州平泉から大陸に渡った人物だという「義経=チンギス説」がありました。学術的には否定されていますが、現在においても創作物のネタになることがあります。