大杉栄(おおすぎ さかえ)は、明治・大正の無政府主義者、思想家、作家、社会運動家です。社会主義運動に関わり、たびたび投獄され、1910年には大逆事件に関連した取り調べも受けました。大逆事件後の社会主義運動「冬の時代」においても社会主義運動に関連する文書などをたびたび上梓して活動します。関東大震災発生後の混乱期である1923年9月16日に自宅近くから妻の伊藤野枝、甥で6歳の橘宗一と共に憲兵隊特高課に連行され、憲兵隊司令部で憲兵大尉(分隊長)の甘粕正彦らによって殺害され、遺体が井戸に遺棄されました。