部分的核実験禁止条約(ぶぶんてきかくじっけんきんしじょうやく、英: Partial Test Ban Treaty、略称:PTBT)は、1963年8月5日にアメリカ、イギリス、ソ連との間で調印された、核兵器の一部の核実験を禁止する条約です。前年の1962年にキューバ危機が起こり、アメリカとソ連の対立は、核戦争一歩手前にまでエスカレートしました。この苦い経験から米ソ両国が歩み寄って、核実験を部分的ではありますが、地下を除く大気圏内、宇宙空間および水中における核爆発を伴う実験の禁止を内容とする部分的核実験禁止条約が調印されることになったのです。
しかし、中国・フランスを含む10数か国は調印しませんでした。また、地下での核実験は除外されていたため、大国の核開発を抑止する効果は限定的なものにとどまりました。