村八分(むらはちぶ)とは、村落の中で、掟や慣習を破った者に対して課される制裁行為です。一定の地域に居住する住民が結束して交際を絶つこと(共同絶交)ですね。転じて、現代語としては、地域社会から特定の住民を排斥したり、あるいは村に限らず集団の中で特定のメンバーを排斥・いじめる行為を指して用いられます。
語源は、地域の生活における十の共同行為のうち、「葬式の世話」と「火事の消火活動」という、放置すると他の人間に迷惑のかかるこの「二分」以外の一切の交流を絶つことだとされています。ちなみに残り八分は成人式、結婚式、出産、病気の世話、新改築の手伝い、水害時の世話、年忌法要、旅行だそうです。