工場法(こうじょうほう)は、工場労働者の保護を目的として制定された法律です。1911年(明治44年)に公布、1916年(大正5年)に施行されました。1947年(昭和22年)に労働基準法が施行されたことによって廃止。
日本における近代的な労働法の端緒ともいえる法律であり、その主な内容は、工場労働者(職工)の就業制限と、業務上の傷病死亡に対する扶助制度です。ただし、小規模工場は適用対象外であり、就業制限についても、労働者全般を対象としたものではなく、年少者と女子労働者(保護職工)について定めたにとどまるなど、労働者保護法としては貧弱なものでした。