蝦夷地(えぞち)とは、そもそもは「和人(日本人)の土地」の反対語みたいなものです。和人以外の土地って感じですね。なので、「蝦夷地=北海道」というのは、ちょっと違くて、江戸時代でも函館のあたりっていうのは、松前藩という和人の領地があったのです。
なので、蝦夷地は、和人地を除く北海道本島、およびサハリン島(樺太島)や千島列島を含む周辺の島々を合わせた地域の総称です。
また、蝦夷地の大部分はアイヌの居住地でしたが、他所から移り住む和人も存在しました。またサハリン島では樺太アイヌ以外にもウィルタやニヴフなどの他民族も居住していました。1869年に北海道の名称が定められると用いられなくなりました。