よく、原爆が戦争を終わらせたという言説があります。日本人として受け入れ難い表現ではあるものの、沖縄地上戦を経ても日本は本土決戦の構えを見せていました。広島に「新型爆弾」が落とされた後も、徹底抗戦の声は止んではいません。しかし、この広島への原爆投下を受けて、ソ連が参戦を決意したという分析もあります。どちらかというと日本は、仲介を期待していたソ連の参戦で最後の心が折れた感はあります。原爆単品で日本は降伏を決意したわけではなく、事態の趨勢が諸々合流した上での結果です。原爆をむやみに戦争終結のツールとして認識するのは、僕は非常に危険だと思っています。現代においても原爆の使用は断固として食い止める必要があると強く感じています。
ざっくり用語解説