大仏様(だいぶつよう)は、日本の伝統的な寺院建築様式の一つです。1180年の源平合戦初期において東大寺の大仏が焼け落ちました。大仏再建にあたって、入宋経験のある重源によってもたらされた建築様式であることから大仏様と言われるようになりました。後述の禅寺に採用された禅宗様とも共通する部分も多いため、あわせて「鎌倉新様式」または「宋様式」とも総称されます。
大仏様の特色は、「貫(ぬき」と呼ばれる、柱を貫通する水平材を多用して構造を堅固にしていること、天井を張らずに構造材をそのまま見せて装飾としていることなどが挙げられます。