ラジレキ

要点から背景まで、流れでおさえる日本史の全体像

日本史の学び直し.com

  • 日本の夜明け
  • 大和王権と古墳文化
  • 古代国家の成立
  • 権力闘争と貴族の時代
  • 武士階級の台頭
  • 武家社会の動揺
  • 動乱の戦国時代
  • 幕藩体制の始まり
  • 発展する経済・文化
  • 揺らぎ始める幕藩体制
  • 明治維新と近代国家の形成
  • 脱亜入欧、日清・日露戦争
  • 第一次世界大戦
  • 第二次世界大戦
ラジレキ

成仏に身分や能力の差のないことを主張

仏教の根本は、「ゴーダマ・シッダールタ」という人物が仏になったということを信じるところにあります。人間が「仏」になれるのが仏教なのですが、その「成仏」できる人はいったい誰なのか問題があります。「誰でもなれるのかどうか」ということで、いわゆる小乗仏教(上座部仏教、部派仏教)では、それは限られた人間だけだと説きます。成仏には、才能が必要だってことですね。

一方の天台宗真言宗が連なる「大乗仏教」では、人間には誰でも「仏性」という仏になる素養があり、誰でも成仏できると主張したのでした。これを「一切衆生悉有仏性(いっさい しゅじょう しつう ぶっしょう)」と言います。衆生とは一般大衆のことですね。誰でも仏性があるんだから、みんな仏になれるぜ!ってことです。 ちなみに後には、天台宗ではこれがさらに発展して、山川草木や生類すべてに仏性が備わっているとする考え「一切悉有仏性(いっさいしつうぶっしょう)」とまでたどり着きます。

関連する学び直しノート