渋沢 栄一(しぶさわ えいいち)は、明治期の実業家ですね。幕末に農民(名主身分)から武士(一橋家家臣)に取り立てられ、のちに主君・徳川慶喜の将軍就任にともない幕臣となり、明治政府では官僚も務めました。退官後は実業界に転じ、第一国立銀行(現・みずほ銀行)や東京商法会議所(現・東京商工会議所)、東京証券取引所といった多種多様な会社や経済団体の設立・経営に関わり、関係した企業は約500社にもおよびました。そのため、「日本資本主義の父」と称され、2024年から日本の最高紙幣1万円札の顔となっています。企業経営のみならず、福祉・医療・教育事業にも携わって聖路加国際病院、商法講習所(現:一橋大学)、理化学研究所設立等にも関係し、国際交流、民間外交の実践等にも尽力しました。
ざっくり用語解説
渋沢栄一
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