灰澄法(はいすみほう)は、日本酒の製法です。これ以前は、濁り酒(どぶろく)しか日本酒はありませんでした。それが、この灰澄法を使うとあらビックリ濁りが取れて、澄み渡りキリリとした味わいになったではありませんか。ということで、以降日本酒といったら「清酒」となっていくわけです。ちなみにこの灰澄法の誕生秘話としては、1600年(慶長5年)頃、鴻池家の酒蔵で金を使い込んだ使用人が蔵を追い出された事への腹いせに酒に灰を入れて逃げたところ、酒が澄んで、味がきれいでまろやかになったことから、鴻池新六という鴻池家の当主が酒に灰を入れると酒がよくなると知り研究を重ねたとのこと。何が世の中、どうなるか分からないものですね。