長い歴史の中で、中国大陸と陸続きであった朝鮮半島は、中華帝国の冊封体制下において臣属を余儀なくされ、「皇帝」よりも一ランク下の「国王」の地位に甘んじていました。中華世界において「王国」というのは帝国の従属国という位置付けでした。また、「新羅」「高麗」「朝鮮」という二文字の国名というのも実は一ランク下の国名なんです。だから昔モンゴルは、国名を「蒙古」から「元」に改めたわけですね。ということで、1895年の下関条約において、中華帝国(この時代においては清)から「独立」を認められた「朝鮮王国」は、「大韓帝国」と国号を改めることができたわけです。現在ソウルに残る「独立門」はこれを祝って建設されたものです。(日本からの独立を祝ったものではない点、要注意ですね。)