世界でも女性の参政権が認められたのは、19世紀後半に入ってからで、欧米において女性参政権が広まりだしたのは、20世紀に入って第一次世界大戦後のことでした。長らく、選挙権は兵役・徴兵と絡んでおり、女性は戦争で兵士にならないことから近代民主化以降も認められない風潮がありました。しかし、第一次世界大戦では全体戦争の様相を呈し、女性による銃後の支えによって経済・社会を回して、戦争を支えていることから、選挙権が欧米諸国の中で段々と認められるようになったのです。日本においても第一次世界大戦後に婦人参政権を求める運動がなされましたが実現できず、GHQによる占領の中、1945年12月に認められ、1946年の戦後最初の衆議院選挙以降、行使できるようになりました。あわせて女性の被選挙権も認められたことから、1946年の衆議院総選挙の結果、39名の女性議員も誕生しました。