ドイツ統一は、そのままだと1871年のドイツ帝国成立を意味することにもなりますので、「ドイツ再統一」とか「東西ドイツ統一」などの方が正確に伝わります。
また、法律上の解釈では「統一」ではなく、ドイツ民主共和国(東ドイツ)の領域を構成していた全ての州が、ドイツ連邦共和国(西ドイツ)に「加盟」あるいは「編入」された出来事です。
まあ、このドイツ再統一によって第二次世界大戦後から約40年にわたって分断されていた東西ドイツが統合されました。しかし、旧東西両国が資本主義と共産主義という違った経済体制を敷いていたため、旧西ドイツと旧東ドイツでは大きな経済格差がありました。旧東ドイツは東側の社会主義国の中では一番経済が発展していた「社会主義国の優等生」ではありましたが、それでも世界屈指の経済大国である旧西ドイツとの差は非常に大きかったです。そのため、再統一後のドイツは深刻な不況に襲われ、その影響は長く続きました。