雪舟(せっしゅう)は、日本の歴史上最大級の評価を受けている水墨画家。京都相国寺で修行した後、大内氏の庇護を受けて周防国に移り、遣明船に同乗して明に渡って、中国の画法を学びました。約2年間の明滞在では、宋・元の古典や明代の浙派の画風を吸収しつつ、各地を旅して写生に努め、中国画の直模から脱した日本独自の水墨画風を確立しました。日本に帰国後も各地を巡り、雪舟が残した作品のうち『天橋立図』・『秋冬山水画』・『四季山水図巻』・『破墨山水図』・『慧可断臂図』・『山水図』の6点が国宝に指定されています。
ちなみに雪舟の伝説として、幼い頃に仏教の経典修行をさぼって絵ばかり描いていたことに怒った住職が、雪舟を柱に縛り付けると、雪舟は涙を床に落として、足で見事なネズミを描いたというお話があります。聞いたことのある人もいるんじゃないかな。それくらい神格化というか幼いころから凄かったという伝説が残されています。