本地垂迹説(ほんじすいじゃくせつ)とは、仏教が興隆した結果として発生した神仏習合思想です。神道の八百万の神々と仏教の仏さまは「実は一緒!」ということを主張しています。すなわち、神道の神々というものは、様々な仏様(菩薩や天部なども含む)の化身として日本の地に現れた「権現(ごんげん、仮の姿という意味)」であるとする考えです。
本体が仏 ⇒ 仮の姿が神々
という説です。
「本地」とは、本来の境地やあり方のことで、「垂迹」とは、迹(あと)を垂れるという意味。
この本地垂迹説に対して、「日本の神々が主だ!仏の方が従だ!」というのが、反本地垂迹説(神本仏迹説(しんぽんぶつじゃくせつ))です。