伴大納言絵巻(ばんだいなごんえまき)とは、応天門の変を題材にした平安時代末期の絵巻物。国宝。作者は常盤光長(ときわみつなが)とされていて、応天門の変(866年)からおよそ300年後に後白河法皇の命によってつくられました。応天門の変における、大納言伴善男の陰謀を描いた作品で、
①放火され、炎上する応天門
②無実の罪で捕らえられる左大臣源信と、嘆き悲しむ女房ら
③舎人の子供の喧嘩から、真犯人が発覚
④伴善男を捕らえる検非違使の一行
という構成になっています。現在は出光美術館が所蔵しています。